2023年2月に発見されたオミクロン株の派生型である「EG.5」は、現在「エリス」という名前で呼ばれています。
エリスについては、まだ研究が進んでいる段階ですが、感染力や重症化リスクなど、いくつかの特徴が明らかになっています。
エリスの特徴
エリスの特徴は、主に以下のとおりです。
- 感染力は、これまでに出現した変異株よりも強いと考えられています。
- ワクチンの効果は、従来のワクチンよりも低下している可能性があります。
- 重症化リスクは、現時点では他の変異株と差がないと考えられています。
エリスの感染力
エリスの感染力は、これまでに出現した変異株よりも強いと考えられています。
具体的には、従来のワクチンで感染予防効果が期待できるオミクロン株の「BA.2」と比較して、約2倍の感染力があるとの研究結果があります。
エリスのワクチン効果
エリスのワクチン効果は、従来のワクチンよりも低下している可能性があります。
具体的には、オミクロン株のBA.2と比較して、ワクチン接種による感染予防効果が約20％低下しているという研究結果があります。
ただし、エリスのワクチン効果はまだ十分に解明されていません。
今後の研究によって、エリスのワクチン効果に関する新たな知見が得られることが期待されます。
エリスの重症化リスク
エリスの重症化リスクは、現時点では他の変異株と差がないと考えられています。
具体的には、オミクロン株のBA.2と比較して、重症化リスクは変わらないという研究結果があります。
しかし、エリスの感染力が強いことから、今後、感染者数や重症者数が増加する可能性は否定できません。そのため、感染対策の徹底が重要です。
エリスの今後の展望
エリスは、すでに世界中で広がりを見せています。日本では、2023年7月以降、感染者数の増加が見られており、東京都ではすでに主流株となっています。
今後、エリスがさらに広がりを見せた場合、感染者数や重症者数が増加する可能性があります。そのため、感染対策の徹底が重要です。
具体的には、以下の対策を心がけることが大切です。
- マスクの着用
- 手洗い・消毒の徹底
- 人混みを避ける
- ワクチン接種・ブースター接種を受ける
また、感染した場合は、早めに医療機関を受診するようにしてください。
まとめ
エリスは、感染力やワクチン効果の低下など、これまでの新型コロナウイルスと異なる特徴を持つ変異株です。
エリスの感染拡大を防ぐためには、マスクの着用や手洗い・消毒の徹底などの感染対策の徹底が重要です。
